冬から春へ 空は晴れ、花が咲く 街は笑顔に溢れる それでも、心はあの日のまま 青く、何もかもが色あせる 君を忘れられない 掠れ声のコーラス。 吸い込まれるようにリピートされるサウンド。 乾いたドラム。 淡色のMV 。 直接的な表現を省いた歌詞。 BIGBANGの人気曲の一つでありながら、他の代表曲と比べて特徴がない。印象が薄い。 激しくないのに、 どういうわけか 耳に残り、 胸にしみてくるようで、 何度も聴きたくなってしまう。 そんな中毒的なテイストを持つ『 BLUE 』って、 実はとっても珍しいスタイルで歌われているのです。 パートを持たない メンバーそれぞれが特定のパートを担当するのが BIGBANGの 王道スタイル 。例えば『 Haru Haru 』『Fantastic Baby』『 LOSER 』は、 イントロ : GD 1メロ : Sol 2メロ : D-LITE & V.I. サビ : 全員 後半ラップ:TOP といった感じで、同じ歌詞やメロディーは同じメンバーが歌うことで、 メンバーの個性を生かし、曲に幅をもたせてきました。 でも『BLUE』で初めて、この従来のスタイルから逸脱したのです。 そう。この歌では、メインの「キョウリガッコ ... 」の部分(日本語版では「冬から...」)をGD、Sol、D -LITE の3人が順番に歌うのです。 デビュー以来、メンバーの個性と才能を織り交ぜて曲をアレンジしてきた BIGBANG 。そんな彼らが、長年大切にしてきた「歌い方」や「らしさ」を捨てて、新たな可能性を発揮したのが、まさにこの作品なのです。 細かな表現や演出が、季節の移ろい揺れる虚しい恋心を表現しますね。まさに佳曲! ちなみに、 私が最も好きなBIGBANGソングは、この 『BLUE』です。 冬が去り、春がやってきた それなのにこの胸はまだ疼く 涙は青く、悲しみも青い それでも僕はその青を歌う 同じ空なのに、別々の場所 傷つけてしまうから 僕から離れるね 卑怯だけど 愚かな僕は隠れるよ どんな言葉も慰めにはならない この涙が