この曲の魅力って、幸せそうな映像と生臭い歌詞の対比じゃないでしょう。MVの中で興奮と幸福に包まれた若い男女の姿はまるで王子様とお姫様。
女が一言目を発した後に、男の声が何かもごもごと聞こえるんだけど、それを遮って聞こえる「イギチョギセッキ」の一言。それに合わせて流れるGDのこの表情。
理由は聞かないで。答えられないから。僕に多くを望まないで。傷つけたくないから。
映像だけ見ると、失恋ソングばかり作るBIGBANGには珍しすぎる展開だなって気付きますね。
約束はできないよ。本当は少し怖いんだ。先のことはわからないでしょ。だから僕を信じないで。
サウンドとしては、MADEアルバム中で一番平凡だから、軽い恋愛ごっこの歌かと思っていたら、歌詞がなんとも生々しくて。
でも、2人幸せなこの瞬間は本物だから。 今夜は僕から離れないで。
そして、曲の後半にきこえる女の一言。
あんたって、いつもそう。
自己中で、マジで、最低。
悔しいほどに身勝手で無責任な男の欲望と、一瞬にして希望を失望にかえる女の一言。
作曲者の恋愛にたいする繊細で深い思い入れを感じられるこの曲。覚悟のない、中途半端な恋愛で傷ついた経験がある人には、あまりに残酷な一曲ですね。
「愛する勇気と責任を知らない卑怯な相手とは、それ以上の未来はない。」
キム・ナンド『つらいから青春だ』より
コメント
コメントを投稿