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하루하루 HARU HARU

永遠すら誓ったのに
俺はお前を幸せにできない
だから頼む。振り返らないで
俺から離れていってくれ
どうか、幸せになってくれ
Haru Haru』を聴かずしてBIGBANGを語ることなかれ。


彼らの人気を確固たるものにした不動の代表曲。リーダーGDが「最もBIGBANGらしいスタイル」とまで言ったこの曲を、まずは歌詞に注目して聴いてみましょう。

「ラ」の叫び声

サビを良く聴いてみると「ラ」の音で終わる歌詞が多いことに気付くでしょうか? 韓国語で「ラ」は命令形の意味を持つので、サビを日本語で要約すればこんな感じになります。

振り向くな
いい記憶だけ持って
あとは忘れて生きていけ
お前を愛した後悔はないから
幸せになれよ

愚かな男は女を突き放す。男は黙り、女は狂う。一瞬にして、全てが終わる。しかしその裏には、胸が切り裂けるほどの愛情が隠されている。

命令口調の「ラ」の響きには、そんな悲哀の叫び声が込められているようですね。これを知ると、曲がより一層胸に刺さります。
この歌には日本語版もあって、とても素敵に仕上げられています。

でも、歌詞の意味よりも発音を似せて翻訳されたようで、曲の持つ本来のメッセージはやはり韓国語でしか味わえないですね。

歌詞に関してもう一つ。歌い出しにも注目してみてください。

涙、風、煙、入墨、地面、埃と、6つの比喩が連続しています。BIGBANGはアイドル視されがちですが、歌詞の細部まで読み込むと、アイドルよりはアーティストとしての姿が見えてきます。

ラップの乱舞

BIGBANGの2人のラッパー、GDとTOP。高低、白黒、長短と、相反する特徴を持った2人が、この歌では冒頭から交互に歌います。

この交互に歌うスタイルは実は珍しく、この曲以外では前半と後半に分かれて歌うことが多いですね。GD&TOPが冒頭から共演する曲は数えるほどです。

だからこそ、LIVEでラッパーだけが先にステージに登場するという演出も『Haru Haru』ならではの魅力なのです。


また『Haru Haru』はBIGBANGの代表曲であるだけに、バリエーションが豊かです。

かなりシックなアコースティック版もあれば、GD&TOPの2人だけのバージョンもあります。コンサートでは後半のクライマックスで使われたこともあれば、オープニングで観客を驚かせたこともあります。


最後に。ハルハルとは韓国語で「日に日に」「 一日一日」という意味です。

大恋愛の後の儚い別れに、心と体が日に日に蝕まれていく。自分を責め続け、人格が変わるほどにまで傷きながらも、そこに後悔はない。

愛の喜びを、愛の痛みを知る人は、この歌の持つメッセージに共感できるでしょう。



みふゆ

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